理事長挨拶


 
一般社団法人 日本精神保健看護学会
第5期理事長 安保寛明
(山形県立保健医療大学)

 

第5期理事長を拝命いたしました、安保寛明です。

日本精神保健看護学会は、人々の精神の健康と福祉に貢献することを目的としており、その目的のために精神保健看護学の発展をはかることと広く知識の普及に努めることを、実施及び推進しています。

心の健康の保持増進は、多くの人々の共通の願いです。疾病や障がいを有する人への医療やケアとしての看護にとどまらず、いまこの時を暮らしているすべての人々が精神的に健康であるために自分と他者をケアする基盤として精神保健看護学が期待されています。

本学会は、2020年度に国の委託事業の受託運営に携わる機会をもちましたが、信頼できる情報を精査し有効な対応を生み出せる学術団体としての存在価値を認められたものであると考えています。

本学会では、精神保健看護学の発展や知識の普及のために、学術誌や委員会活動、学術集会、研修などの場を通じて、知見やアイデアを洗練させる機会をつくってきました。学術連携や研究助成、市民公開講座などの精神保健看護学の応用や活用にも機会を作っています。学術集会には非会員の方の参加も歓迎しており、2021年度の学術集会にはおよそ300人の非会員・学生・当事者・家族の方の参加がありました。このような会員・非会員の協働もさらに進んでいくと思います。

精神疾患や精神的困難の状態に対する偏見や不信がすくない社会をつくることは、社会と人のつながり方が変容しつつある現代においてとても重要です。精神面で配慮が必要な人を念頭においた地域包括ケアシステムの構築や、学校や職場を持つ人のメンタルヘルスの保持増進などにおいては、侵襲性の低い関与をおこなうことができる精神保健看護学が基盤となることでしょう。

会員のみならず非会員の方々とともに、学の発展を通じて人々の精神の健康と福祉に貢献してまいります。よろしくお願いいたします。