研究活動推進委員会主催 第1回研究活動推進セミナー報告

研究活動推進委員会 委員長 遠藤淑美
(大阪大学 大学院医学系研究科)

先生の質的研究に関する動画を事前に視聴して寄せられた21に渡る質問への回答を中心にしたセミナーでした。質的研究に関する先生の深い造詣に感化された90分でした。アンケートでは97%の方が満足したと回答くださいました。事前の申し込みは99名でしたが、当日の参加者数は53名と参加が叶わなかった方もおられたようです。近日中に学会ホームページにセミナーの動画を掲載予定にしていますので、ご視聴いただけますと幸いです。

第2回は、11月9日に「看護実践と研究の良循環を創造する-看護実践家が研究を続けることの価値」を開催致しました。こちらもいずれニュースレターでご報告できればと思います。
以下セミナーの感想を抜粋してお伝えいたします。

回答がわかりやすく、質的研究の理解やデータへの向き合い方を改めて意識した

  • 「名称でなく中身に」「研究対象者を代弁できているか」に重きをおいてほしいとの講師の言葉に大変感銘を受けました。講師の方や委員の方々がされた様々な工夫から日本の質的研究の質向上を望んでいるという熱意を感じ、自身の研究を頑張ろうという決意に変わりました。
  • 第一線の質的研究者に一問一答形式で丁寧に回答していただけて、大変勉強になりました。
  • 質的研究をする上でも、海外投稿する上でも、自分の思考が広がる内容を教えていただき、本当にありがとうございました。研究に対し心折れそうな時もありますが、改めて研究の楽しさを認識できた気がします。
  • 自分自身が質的研究で研究を進めようとしている段階でしたので、本を読んでなんとなく理解していることをいろいろな方からの質問とそれに対するお答え(説明)によって、そういうことだったのかと改めて気付く点が多くありとても学びになりました。先生の動画が別にあるものとても嬉しいです。

アクションラーニングが有効で学習の助けになった

  • 事前動画の内容がとても充実しており、質的研究を実施したことがない身にとっては、たいへん勉強になる内容でした。今後も繰り返し視聴し、参考文献にも広げながら、きちんとした方法で質的研究を実施できるようにしていきたいと思います。
  • 大竹先生の動画も大変勉強になりましたし、質問にシャープにご回答いただき大変ありがたかったです。このような形式(動画や教材がすでに配布されていて、その質問に回答していただく)はとても素晴らしいと思いました

海外のスタンダードを知ることができた

  • 本日のような形式の研修は初めてでしたが、実際的で興味深かったです。また、国際的に活躍されている先生のお話は、国内の感覚しか持ちにくいものにとっては刺激的でもありました。
  • 研究の国際感覚が養われて、刺激になります。
  • 更なる研究の詳細をお聞きしたいと思ったが、世界レベルでのスタンダードを知ることができ、とても学びになった。