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ワークショップ4

看護チームで行う認知行動療法―統合失調症の入院患者を通して―

企画者

北野 進  東京都立松沢病院
高橋寛光  東京都立松沢病院

ここ数年,うつ病の患者に対する看護ケアとして認知行動療法が普及してきていることは皆さんもご存知のことでしょう。日本認知療法学会でも,看護に活かす認知行動療法というシンポジウムも開催され,少しずつ看護と認知行動療法について検討され始めています。

一般的に認知行動療法とは,個別,または集団で行われている構造化された治療的なプログラムという印象をお持ちではないでしょうか。今回のワークショップで行う看護の認知行動療法とは,認知療法をメインとした考えと技法を統合失調症患者に対し看護師個々,さらに看護チーム全体で認知行動療法の理論を用いたアセスメントと介入を行うというものです。看護チーム全体で共通した考えと介入技法を持つことで患者を理解する能力も統一化され,さらに患者の看護チームに対する自動思考もポジティブなものへと変化することにつながると考えています。

当日は参加された皆様と,看護における認知行動療法の活用について有意義なディスカッションも行いたいと考えています。臨床家向きの内容ですが,興味を持たれている方はどなたでもご参加ください。